社会人はコミュニケーション能力が必要!だとか、企業が求める人材はコミュニケーション能力が高い人!だとかいわれているのをよく耳にします。
営業や接客など、業種によってはコミュニケーション能力は必要かもしれません。
でも、エンジニアの場合は一概にそうは言えないのです。
- コミュニケーションが苦手だけど手に職つけて立派な社会人として働きたい。
- コミュ障でもIT企業に就職してエンジニアになれる?その理由は?
- コミュ障がITエンジニアとして活躍できるコツは?
こんな疑問にお答えします。
結論から申し上げますが、コミュ障でもITエンジニアとして活躍することは十分可能です。
その理由について説明します。
この記事の内容
- コミュ障でもITエンジニアになれる!
- コミュ障がITエンジニアとして活躍できる理由
- コミュ障がITエンジニアとして活躍するコツ
簡単に僕の経歴を。
僕はネットワークエンジニアとして入社し、9年目の現役インフラSEです。
複数の転職で大幅な年収UPに成功。複数の大手企業で就業しました。
管理職・人事の経験ももっていますので様々なエンジニアを見ています。
その経験を踏まえこの記事を書いています。
コミュ障でもITエンジニアになれる!
コミュニケーションが苦手な方でもIT企業のエンジニアになることはできます。
理由はIT業界は圧倒的に人手不足だからです。
社会全体で人手不足が叫ばれています。
就職・転職業界は売り手市場の状況。
そんな中で、IT業界は他の業界に比べても、群を抜いて人手不足に陥っています。
最近ニュースなどでよく耳にする「VR、AR、IoT、5G」などの言葉は全てIT関連技術です。
新しい技術が次々と世に出ていくのがIT技術。
日々ものすごいスピードで技術が発展していっています。
それに伴い、業界規模は年々増しています。
一方で少子化による人口減少で、労働者は減っているのが現状です。
そのため、IT業界はつねに人手不足に悩まされています。
IT業界は学歴や能力に関わらず、人手が必要な状況にといえるのです。
コミュ障がITエンジニアとして活躍できる理由
コミュ障はエンジニアとして活躍できる理由は2つ。
- 顧客と話す機会が少ない
- 技術をつければ市場価値が上がる
顧客と話す機会が少ない
ITエンジニアといっても職種はさまざまですが、大きく分けると2つ。
プログラマー(開発)とインフラエンジニア(ネットワーク・サーバ)になります。
それぞれの職種の仕事の内容を把握し、コミュ障でも活躍できるかみていきましょう。
プログラマー
プログラマーって?
プログラマーは、ソフトウェアやアプリケーションなどを作る職種です。
スマホゲームから企業のパッケージソフト、WEBサイトなんかの作成もプログラマーの仕事になります。
JavaやPHP、C++などのプログラミング言語を通しコンピュータに指示を出すことで、ソフトやアプリが動かします。
プログラマーって具体的にどんなことやるの?
プログラマーはシステムエンジニア(SE)が作った設計書をもとに、プログラミング言語を記述(コーディング)します。
顧客と要件をすり合わせ設計書への落とし込みをするのはSEの仕事です。
よってSEはコミュニケーション能力が必須です。
一方でプログラマーは、作られた設計書通りにプログラムを書きます。
なので、顧客など社外の人と話すことはほとんどありません。
もちろん細かい確認など、社内の人との最低限の会話は必要になります。
基本的には黙々とコードをいていく作業が多いため最低限のコミュニケーションが取れれば、コミュニケーションが苦手でも十分に活躍が期待できます。
インフラエンジニア
インフラエンジニアって?
インフラエンジニアは、ネットワーク・サーバを扱うエンジニアの総称です。
インフラエンジニアの仕事は大きく4つの行程に分かれています。
上から順に経験を積んでいくことが多いです。
- 運用/監視
- 保守
- 構築
- 設計
設計は上流行程とよばれ、高い技術とコミュニケーション能力が必要です。
経験豊富なベテランSEが担当します。
運用~構築までは基本的に最低限のコミュニケーション能力があればOKです。
- 運用→手順書通りに確認、マニュアル通りに連絡
- 保守→手順書通りに作業、指示を元に行動
- 構築→設計書通り設定
大まかにはこんな感じ。
インフラはIPアドレスや構成など、管理資料が重要になるので、ドキュメントの作成や更新が多いです。
よって黙々と一人で作業するケースが自然に増えます。
なので、コミュニケーション能力の高さはそこまで気にしなくても問題ありません。
ネットワークエンジニアについては以下の記事も参照ください。
技術をつければ市場価値が上がる
エンジニアは技術をつければ市場価値があがります。
コミュニケーション能力がなくてもエンジニアとして重宝される場合は多いです。
今まで僕が見てきた実例を紹介します。
人格が破綻しているインフラの鬼O
大手企業に常駐しているフリーランスのOさん。
Oさんは気に食わないことがあったらすぐに声を荒げます。
後輩のケアレスミスや、会議でのちょっとした言い間違いも許さない。
控えめに言っても人格破綻していますよね。
しかし、現場では重宝されていたのです。
フリーランスですので、いつでも契約解除できるのにも関わらず。
なぜならOさんはインフラ技術の鬼だったのです。
システム設計、設計書から構成図などのドキュメントの作成まで神レベル。
大規模ネットワークの構築案件でも一人でこなせるような域に達していました。
これほどの技術があれば、必要な人材であるのは揺るがないでしょう。
でも、僕は大嫌いでした(笑)
沈黙し過ぎのハイパー技術屋T
中途採用で入社したTさん。
正直採用面接ではこの人大丈夫か?という意見も多く出ていました。
しかし、人手不足もあり、経歴書の内容におされて採用を決定。
僕も採用には関わりましたが、開発系で別部署の配属です。
2ヶ月、Tさんの上司にあたる後輩に「あの後Tさんはどう?」と立ち話で聞いてみました。
回答は「いなきゃ困る」です。
Tさんは自分から積極的にコミュニケーションをとる人ではありません。
全てが受動的で基本的には「待ち人間」と呼ばれる人です。
でも、開発技術が素晴らしかった。
立ち上げたばかりの開発チームで、メンバーは手探りで案件をこなしている状態でした。
育成を口実に新人も多く配属されていたので、右も左もわからない。
端から見ても立ち上がりでつまずいている印象でした。
そこで、Tさんの登場です。
リーダー層が少なく、打ち合わせなどもおおいため居ないことが多い状況。
そんな中、経験が浅いメンバーはベテランのTさんを頼りました。
いつも物静かなTさんですが、質問をすると完結に回答してくれます。
しかも、何を聞いても知っているのです。
最初は戸惑いながら質問をしていたメンバーは、次第に「実はすごく頼りになる人」という印象に変わっていったのです。
当然、技術力も相当なものでした。
多様な開発言語を使いこなしますので、受注案件の幅も広がっていきます。
仕事も速く3人分の成果を出すほどの実力。
尊敬を込めて「沈黙のT」という2つ名がついてたのは印象的でした(笑)
コミュ障がITエンジニアとして活躍するコツ
コミュニケーションが苦手でも、エンジニアとして活躍できることはおわかり頂けたかと思います。
前項の例をみてもらえばわかるとおり、コミュ障でも愚直に技術を磨き、粛々と仕事をこなせば重宝されます。
でも、そんなスーパーエンジニアになるまでにどれだけ時間かかるの?って思いますよね。
コミュ障がエンジニアとして活躍するためのポイントがあるんです。
それは、自分の“武器”を作ってポジションを確立することです。
あなたがエンジニアになりたい理由は、少しでもITに興味があったからですよね。
では、興味がある技術はなんでしょうか?
今出てきた技術を深堀すれば”武器”になります。
例えばWEBに興味がある場合、関係するプログラミング言語は以下です。
- HTML
- CSS
- JavaScript
- PHP
- Python
- Ruby
その中でも”WEBデザイン”に興味があるなら、関係が深い言語は「HTML」と「CSS」です。
この二つに特化し深堀していけばWEBデザイナーというスペシャリストにレベルアップします。
自分のポジションが確立されましたね。
何もいきなりスーパーエンジニアになる必要はありません。
興味があることからはじめ、横展開していき徐々に知識を広げれば市場価値は上がっていくのです。
就職する前に技術をある程度つけておく、というのも手です。
オススメのITスクールを紹介しますので、興味があれば無料相談してみるといいでしょう。
- ▶ GEEK JOB
完全無料で未経験からプログラマーへ!
- ▶ ネットビジョンアカデミー
無料で資格を取ってネットワークエンジニアに!
- ▶ TechAcademy オンラインで働きながらプログラマーへ転職!
最後に
コミュニケーションが苦手でもエンジニアとして活躍できる理由と方法を説明しました。
正直、社会人として働いていればある程度のコミュニケーション能力はつきます。
僕も入社したばかりの頃は、人と接するのがイヤでイヤで仕方なかったです。
でも今では、それなりにエンジニアとして活躍していますw
コミュ障で悩んでいるなら、怖がらずにエンジニアになってみるのも手ですよ。