現役インフラSEのtakです。
今までネットワークを中心に、サーバーなどインフラ関連の仕事にたずさわって9年目になります。
IT企業に入社したばかりの頃は、右も左もわからない状態。
ネットワークの勉強をしようにも、なにからすればいいの…なんて不安になった経験があります。
そんな悩みを解消できるようこの記事を書きました。
結論から申し上げます。
ネットワーク初心者は、まずは本で勉強することをオススメします。
理由は書籍だと勉強する内容がキレイにまとまっているからです。
ネットなんかだと情報があっちいったりこっちいったり、混乱をまねく恐れがあります。
一つに集約されてない場合が多いんですよね。
ネットは部分的な情報を取り出すほうが強いんです。
一方書籍だと、体系的に情報が集約されているので、最初から読んでいけば順序よく学ぶことができます。
初心者でも効率的に学習することができるんですよね。
ということで、ネットワークの勉強をこれからやっていきたいあなたに、現役のインフラSEである僕が、実際読んでオススメできるネットワークの参考書を紹介します。
難易度の低い順から紹介していきますので、上から順に読んでいけばネットワークの基礎はバッチリですよ。
ネットワークの基本のキ「3分間ネットワーク基礎講座」
“ネットワークの基本のキ”を楽しく学べるのが「3分間ネットワーク基礎講座」です。
ネットワークを理解する入り口にはもってこいの本と言えるでしょう。
ネットワークの基礎を解説しているサイトが元で、それを書籍化しています。
会話調で各技術の説明がされているので、漫画のようにスイスイ読めるのがポイント。
難しいと思われがちなIT技術のハードルを見事に低くしてくれています。
本のタイトル通り、各項目ごとに3分間程度(大抵越える)で読めるようになっているので、通勤電車やスキマ時間のお供にもグッド。
登場キャラクターの「博士」と「ネット君」のやり取りが面白いので、あっという間に読むことができます。
電車内で読む方は一人でクスクスしないよう注意しましょう。
僕は駆け出しのころ、スキマ時間でこの本を3周しました。
ネットワークエンジニアのド定番「マスタリングTCP/IP 入門編」
定番中の定番、「マスタリングTCP/IP 入門編」。
ネットワークエンジニアなら知らない人がいないぐらい超有名なド定番書籍です。
本も分厚く、技術書!って感じがして、ネットワークを知らない状態だと引いてしまうかも。
しかし、「3分間ネットワーク基礎講座」を通っていればある程度の技術理解は進んでいるはずなので安心してください。
内容はタイトルの通りTCP/IPを体系的に学ぶことができるもの。
TCP/IPとはコンピューターネットワークにおいて最も重要な技術と言ってもいい、プロトコル(規約・ルール)の組み合わせです。
要は通信をネットワークで送るときに必要なルールという理解でOK。
“通信をネットワークで送るときに必要なルール”ということはネットワークの通信では、ほとんどの場合この技術を利用するということです。
今あなたが開いているこのページにアクセスするときも、当然のようにTCP/IPが使われています。いかに重要かおわかり頂けたでしょうか。
TCP/IPは初心者には少し難しい部分もあるかもしれません。
一方でネットワークの基礎であり奥義でもあるので是非理解してほしい部分です。
「マスタリングTCP/IP 入門編」を読んでしっかり理解を深めておきましょう。
より実践的な「インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門」
上記2冊は”ネットワークの知識”の基本を理解するものでした。
それに比べ「インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門」は、”ネットワークエンジニアのための知識”の基本を理解するものです。
内容に関しては初歩的ですが、より実践的な内容。
プロトコルなどの基礎知識が、実際にどう使われているか学ぶことができます。
図解を数多く交え、パッと見でもわかりやくまとまっているのもポイント。
物理・論理など各レイヤーごとに仕組みが丁寧に解説されているため、読むだけで基本的な知識が身に付けられます。
ネットワークエンジニアはもちろん、サーバやインフラに関連するプログラマー、SEも必読です。
インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門 第2版
CCNA取得なら「徹底攻略Cisco CCNA教科書/問題集」
ネットワークの代表的な資格であるCisco認定試験。
そのCisco認定試験の一つでネットワークエンジニアの初歩資格がCCNAです。
ネットワークエンジニアを目指すなら取得しておいて得はあれど損はなし。
そんなCCNAの取得を目指すなら、定番の「徹底攻略」を使いましょう。
ネットワークの基本知識は上から3冊目までで問題なし。
ですが、CCNAを取得するなら持っておくべき書籍です。
CCNA出題範囲の各技術を詳しく解説しています。
CCNAはICND1(=CCENT)とICND2という2つの範囲にわかれています。
徹底攻略はそれぞれの範囲で教科書と問題集が用意されていますので、詳細な内容を学ぶことができます。
僕がやったオススメの勉強方法は、
教科書を流し読み⇒問題集をひたすら解く⇒理解不足なところは参考書を見直す
というのを繰り返してCCNAを取得しました。
最後に
エンジニアは勉強がつきものの職業です。
最初につまづくと後が辛くなるのは想像できるかと思います。
なので、最初に基礎をしっかり身に付けて、今後の活躍の幅を広げられればいいですよね。
今回紹介した書籍の内容をしっかり学べばネットワークエンジニアの基礎はバッチリです。
後は実務で経験を積んで、様々な技術スキルを身につけていきましょう。
あなたのエンジニアライフの将来もきっと明るくなると思いますよ。