進路で悩んでいるボーイズアンドガールズアンド紳士淑女諸君へ。
進路で悩める年齢であることを羨ましく思う僕ですどうもです。
さて、この記事にたどり着いたということは進路選択に音楽專門学校が入っているであろうこと受け合い。
そんな音楽専門学校への入学を考えている方に知っておいて欲しいことをまとめました。
この記事はマイナス要素が多いです。
通う専門学校によっても差があると思います。
あくまでも参考情報と捉え、全てを真に受けずに自分の頭で考えた上で進路を選択してください。
はじめに
はじめに僕のことを少し。
高校1年の時に学校を辞めて、6年間アルバイトをしながらバンド活動をしていました。
バンド活動をしながらも将来に不安を感じ、高校認定卒業試験を取得しました。
22歳で情報処理(IT)関係の専門学校に入学。
卒業後、就職するも諸々の事情もあり1年も立たず会社を辞めることに。
これを機にくすぶっていた音楽への思いに素直になろうと音楽専門学校への入学を決意。
アーティストは適正ではない、というか裏方でもいいから音楽の仕事に就きたいと考え作曲やDTMを学ぶコースに入りました。
この時、ニコニコ動画最盛期。
初音ミクやGUMIを始めとするボーカロイドが流行っていたのも
このコースに入る後押しをしています。
シンプルブレーンtakですどうもです。
2年間、音楽の勉強をし、音楽業界の端っこではありますが触れてきました。
しかし、就職したのはIT関連企業です。
現在もIT関連企業で働いています。
ということで、私はITの専門学校と音楽専門学校、2つの專門学校を卒業しています。
別業界とは言え、專門学校に関しては比較できる材料があります。
なので、2つの專門学校を比較しながら音楽専門学校をおすすめしない理由を解説します。
理由①授業内容
私が通った学校には教科書がありませんでした。
音楽の專門学校を何年と運営してきてノウハウを蓄積しているはずなのにも関わらずです。
講義方法に規定はなく講師によって変わります。
プリントを使う人、ホワイトボードのみの人、実習メインなど様々です。
共通しているのは決まったやり方はない、ということです。
もう一度言いますが、何年も運営してノウハウを蓄積しているにも関わらずです。
また、ざっくりですが私が通った專門学校はこんな授業がありました。
- 音楽理論
- 基本作曲法
- オリジナル楽曲制作
- テーマ別作曲
- リズム分析
- 楽器別編曲
- DAW実習
- スタジオレコーディング
こう見るとしっかり学べそうな感じがしますよね。
しかし、講師陣は授業内容の決定に際し、大まかに内容とスケジュールしか学校上層部と話してないのではないかと思います。
これは雑談の際に講師が話してくれた内容と、授業を受けた感じを
総合的に判断して推測しています。
最も大きい理由として、「今日は何やろうかな」というセリフを授業冒頭でいう講師が複数いたためです。
逆にITの専門学校は当然しっかりしています。
「ある資格は過去数年の過去問を説いたら、取得率が上がるため、ウェイトを置く」っていうことをやっています。
社会人として当たり前のPDCAを回しているだけなんですけどね…。
理由②講師について
理由①でも述べていますが、授業が始まってから講義内容を決める講師が複数いました。
つまりこういうことです。
- 学校側が講師をマネジメントできていない
- 講師に教える技術がない
- 講師の責任感が希薄
1つづつ解説します。
学校側が講師をマネジメントできていない
これはもう明白ですね。
大まかな授業内容、というか概要レベル…と年間スケジュール程度しか
マネジメント層が把握していません。
マネジメント層が何故把握していないのか?
簡単です。
マネジメントしていないからです。
マネジメントしていたら授業内容について把握・管理し、最適化するはずですよね。
具体的に言います。
授業内容を把握している場合、先に内容が決まっているはずなんです。
- どういう授業をやるか?
- それは何のためにやるか?
- いつからいつまでやるか?
- 最終的に何が身につくのか?
普通はこれが事前に決まっているのが学校ですよね。
決まっていたら「今日はなにしようか」なんて言葉は絶対に出てこないはずです。
講師に教える技術がない
講師はフリーランスのミュージシャンです。
ギターやキーボードなどの楽器を演奏するプロが学校側からオファーを受けて講師になっている場合が多いのです。
つまり、人に教える技術を学んでいる訳ではないのです。
実際に、秋頃に本業(ピアノ奏者)が忙しくなるという理由で講師が辞め、
入れ替えで入った講師も同じくプレイヤーでした。
急な話だったので研修なんかも受けてないのではないかと。
一方でITの専門学校は全員が教えるプロです。
それを專門として学んでいるし、学校側も蓄積したノウハウを駆使しています。
当然それを利用してマネジメントもしっかりやっています。
講師に質問をして「わからない」と言われた事がないんじゃないかな。
講師の責任感が希薄
上に記載の通り講師はプレイヤーです。
本業があるのでそっちで稼げばいいのです。
講師をやれば安定した収入が入るのでやっているだけです。
よって、講師としての責任感は希薄になりがちです。
ある講師は結構な頻度で二日酔い丸出しのまま講義をしていました。
(講義と呼べる代物ではなかったけど…)
当然、全員が全員そういう訳ではありません。
ただし、ITの專門学校ではそんな人いなかったということは付け加えておきます。
理由③学費について
私が通った音楽專門学校は入学費含め、2年間で約250万円です。
授業は9:00~12:30までと午前中のみ。
一方、ITの專門学校は入学費含め2年間で約220万円です。
9:00~15:30まで授業がありました。
音楽專門学校の方が高いことは明らかですね。
ただ、学費については単純に高いことを言いたい訳ではありません。
250万円という「お金」について考えてください。
これ程のお金で一体何ができるでしょう?
DTMやる人なら…
- DAW:10万
- オーディオインターフェイス:15万
- BFD3やNative Instrumentsなどの音源色々:10万
必要な物を揃えた上で少し贅沢しても200万以上余りますね。
では、残り200万の使い道を考えてみましょう。
- 好きなアーティストのライブに行く
- 音楽関係の書籍を買う
- 特別な経験をする(海外旅行に行くなど)
音楽って体験による感情の起伏が重要じゃないですか。
これは音楽やっている人の共通認識だと思うんですよね。
どう思うか、どう感じるかって経験を通して養われていくと思うんですよ。
知識だけならぐぐるとか書籍をを読み漁るとかすれば身につきますよね。
今ならYoutubeでも色々学べます。
だけど、経験って室内だけじゃできないですよね。
私はつくづくここを履き違えたなって思います。
ていうかね、もう言いますね。
本気で好きなら誰かに教えてもらう必要なんてないんですよね。
クラシックとかは専門外なんでわからないですよ。
毎日何時間と厳しいレッスンがあるとか聞くので。
あくまでも軽音楽の話です。
だって、死ぬほどギター彈いてればプロになれるじゃないですか。
間違ったやり方が独自の奏法になったりしますよね。
誰かに教えてもらってプロになれると思ってるなら大きな間違いです。
厳しい言い方をすると 、自身で掴み取らなきゃならない未来を人に委ねるな!
ってことです。
理由④音楽関連の仕事について
まず、音楽関連の仕事は競争率が非常に高いです。
やりたい人がたくさんいるから当然ですよね。
その中で抜きん出る人ってどの程度の確率でしょうか。
天才と呼べる一握りの人ですよねきっと。
努力する?どうぞしてください。
その倍努力している人がクソほどいます。
それ以上の努力をする覚悟はありますか?
ある方はブラウザバッッック!
後はコネクションです。
音楽関係の仕事ってコネでもらえる事が多いんですよね。
作曲、アレンジャー、プレイヤーなんかが特に該当します。
ご存知かと思いますが、一般企業の人事が重要視する能力は「コミュニケーション能力」です。
音楽関係もコミュニケーション能力なんですよね。
イベントでAKB48の楽曲アレンジをやってる人が来た時に言ってました。
「音楽やりたい人はいっぱいいる。その中で自分が選ばれているのは人に好かれるているから。」
うる覚えですがこのような内容でした。
これは本当にその通りだと思います。
中田ヤスタカさんとか米津玄師さんレベルのとんでもない天才じゃない限りコネで仕事をもらうんですよ。
努力して実力をつけたところで、コネクションがないと仕事がもらえない世界に価値を見出すのは僕には無理でした。
まとめ
以上、4つの理由を述べました。
学費って大金です。
そんな大金の使い道を真剣に考えてほしいんですよね。
もっと自分で体験して、考え、感じる。
そんな、経験をする方がよっぽど有意義です。
この記事を読んで色々思うこともあるでしょう。
進路選択で悩んでいるかと思いますが、自信の将来ですから、しっかり悩んで考えて選択してください。
疑問なんかがある方は問い合わせやコメント頂ければ答えますので
お気軽にどうぞ!