- 文系だけどIT企業で働きたい。
- IT業界で文系向けの職種ってなんだろう?
- そもそも向き不向きってあるの?
こんな疑問に、経験則をまじえてお答えします。
執筆者はITエンジニア暦9年。
プログラミング・サーバ・ネットワークを一通り経験済み。
様々な大手企業での就業経験もあり、管理職や人事も経験。
現在はインフラ関連のSEで、主にネットワークを担当しています。
ということで早速内容を見てみましょう。
IT業界って理系のイメージあるけど実際は?
IT業界は理系のイメージが強いと思います。
世間のイメージではIT=プログラミングというイメージが強い傾向があるためです。
しかし、実際はIT業界にも様々な職種があります。
大きく2種類に分けてしまうと「開発(プログラミング)」「インフラ(サーバ・ネットワーク)」です。
プログラミングを始めとする開発関係の職種では、数学的な知識が必要になる場合もあります。
なんでプログラミングは理数系優位なの?
もちろん一概にプログラミング全てが理数系優位とは言えません。
例えになりますが、ゲームプログラミングの場合、物理的な動きを画面上で作ったりします。
3次元描画をする場合、3次元座標を使いベクトル計算を理解していないと対応が難しいです。
他の人が作ったパーツなどを利用し、組み上げることもできますので、1から自分でプログラミングする必要はないケースは多いです。
が、使いこなすためにはある程度の数学的なセンスや知識が必要になってきます。
上記から理数系の方が優位になりやすいです。
ただし、文系でもプログラマーで活躍している人はたくさいます。
「文系=数学ができない」という訳ではないためです。
IT業界で文系はどの職種がいい?→インフラエンジニア!
ネットワーク・サーバを始めとするインフラエンジニアをオススメします。
プログラマーは上記のように数学的な知識がいる場合があります。
それに対し、インフラエンジニアは基本的に数学的知識は必要ないからです。
インフラエンジニアに必要なのは、「ドキュメントの作成能力」や「コミュニケーション能力」です。
インフラ関連は管理資料が非常に重要です。
そのため資料作成が多くなる職種になります。
また、企業のインフラを担当するケースがほとんどなので、チーム規模で動きます。
チームで動くとなるとコミュニケーション能力は必要になります。
と言いつつ普段は黙々と資料作成している場合も多いです(笑)
以上の理由から文系出身者はインフラ系をオススメします。
インフラエンジニアはどんな職種?
インフラエンジニアは大きく分けて2種類で「ネットワークエンジニア」「サーバエンジニア」と分類されます。
それぞれどうのような職種なのか見ていきましょう。
ネットワークエンジニア
概要レベルで簡単に説明します。
ネットワークエンジニアは、企業ネットワークの「運用・保守・構築・設計」をやります。
主にCisco社を始めとするネットワーク機器(スイッチ・ルータ・L3SWなど)を扱います。
運用
ネットワークに問題がないかチェックする。
問題があった場合は関係各所に素早く連絡するなど一次対応を行う。
保守
ネットワークに問題があった場合に対応する。
機器が壊れた場合の交換など。
構築
企業ネットワークを作る。
ネットワーク機器の設定やテストを実施し、企業に導入する。
設計
ネットワーク構築に必要な設計を行う。
顧客ヒアリング、基本方針の設計、機器の選定、実際のパラメータ(詳細設計)など。
もう少し詳しく知りたいのであれば以下の記事を参考にしてください。
サーバエンジニア
こちらも概要レベルで簡単に説明します。
Windows・Linux・UNIXなどのOSを主に扱います。
また、セキュリティの知識も必要になります。
サーバエンジニアは、企業サーバにおける「運用・保守・構築・設計」をやります。
ここはネットワークエンジニアと変わりません。
インフラエンジニアと一括りにされる所以かも。
上記ネットワークエンジニアの運用~設計の箇所をサーバに置き換えてもらえれば大丈夫です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
私も数学が苦手な典型的文系脳です。
研修でプログラミングもやりましたが肌に合いませんでした。
逆にネットワークをやった際は、「知識を取り込めばスキルに繋がる」と感じました。
それから、ネットワークエンジニアの道に進み今に至ります。
とは言え、文系でもプログラマーとして活躍している人はたくさんいます。
まずは、自身のやりたいことを考え、その上で得手不得手を考えていきましょう。
就職活動中であれば無料のITスクールもありますので活用してみてもいいかもしれません。