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IT土方脱出!現役SEが実現した方法を解説【下請けから元請けへ】

もしあなたが今、「IT土方を脱出したい」と思っているならこの記事の方法を実践すれば、高確率でIT土方を脱出できます。

なぜそんなことが言えるのか?
私が実践し、実現した方法だからです。

私は数年前までIT土方としてブラック企業に席を置いていました。

朝から終電まで労働し、家と会社を往復する毎日。
にも関わらず給料は少なく、裁量労働制で残業代も出ない。

仕事や会社のために生きているといっても過言ではない状況でした。

しかし、この記事の方法でIT土方を脱出したばかりか年収アップ(3年で200万UP)にも成功しました。
収入が増えたので、缶コーヒー1本買うのに躊躇することもありません。

労働時間も100時間ほど減ったので、自分の趣味や家族との時間に充てることができ、充実した日々を実感しています。

この記事ではIT土方をどうやって脱出したのか?その方法を詳しく解説します。

そもそもIT土方(デジタル土方)とは?

IT土方を脱出するためには、まずはIT土方がなんであるか理解しましょう。
脱出方法だけ知りたい方は次項まで読み飛ばしてください。

IT土方の概要

IT土方の概要は以下、wikipediaからの引用になります。

パソコンや各種情報端末を駆使するIT産業は、現代の花形産業というマスコミが作り出した華やかなイメージや求められる専門技術の高さとは裏腹に、実際の労働は地味で単調で長時間に及ぶため厳しい労働環境となるケースが多い。[独自研究?]また、元請企業であるゼネコンが下請企業を支配し仕事を丸投げするという、建設・土木業界によく似た多層式の産業構造になっており、実際の現場における末端の従業員に対しては専門職の技術者という意識は乏しく、単なる作業要員という扱いがされている[独自研究?][8]ほか、多重派遣や偽装請負が頻繁に行われており[9][10][11]、この様な構造によりIT業界そのものが維持され、その利益が上へ上へと吸い上げられ、収入増やキャリアアップの機会も無い末端の従業員は次々と使い捨て同然に消費され、人材の入れ替わりが激しい。[独自研究?]

このことから、IT業界のヒエラルキーの最下層で働く労働者が、割に合わない低賃金の上に不安定な雇用環境の労働現場で厳しい労働実態を強いられている自らを卑下して表現する形で、やはり建設・土木業界の最下層で厳しく不安定な労働条件の下で働かされている土方(土木作業員)にたとえ、デジタル土方、IT土方あるいはコンピュータ土木作業員などという表現がなされるようになった。[独自研究?]

また『人月計算』と呼ばれる、日数と必要人数の掛け算という単純な計算によるシステム発注の金額の設定方法も土木作業員と同様の待遇と言われるゆえんである。[独自研究?]

wikipedia

何故IT土方が出来上がるのか

実際にあった経験をもとに図を作成しました。

IT業界はSES(エンジニアの派遣サービス)をメイン事業としている会社が非常に多い業界です。
IT業界では上図のように多重派遣の構図が当たり前になっています。

多重派遣の流れ

  1. 発注会社Aが元請会社Bと業務委託契約を結ぶ
  2. 元請会社Bが仲介会社Cに人材要員を依頼
  3. 仲介会社Cが仲介会社Dに人材要員を依頼
  4. 仲介会社Dが下請会社Eに人材要員を依頼
  5. 下請会社Eが発注会社Aに人材を派遣
①発注会社Aが元請会社Bと業務委託契約を結ぶ

発注会社Aが特定業務の外注し、元請会社Bが業務委託という契約で請け負います。
元請会社Bは複数人でチームを結成し、発注会社Bの社内にて委託業務に従事することになります。

②元請会社Bが仲介会社Cに人材要員を依頼

委託業務でチームをする際や、要員の交代などで人材が不足することがあります。
自社の社員で補えない場合、他社に要員の確保を依頼します。

③仲介会社Cが仲介会社Dに人材要員を依頼

仕事と人材のマッチングのみやっている仲介会社が存在します。
仲介会社はコネクションを利用し、様々な企業に案件情報をばら撒きます。
人材を紹介できる会社に要員確保の依頼を出します。

④仲介会社Dが下請会社Eに人材要員を依頼

③と全く同じ要領で要員を探します。

⑤下請会社Eが発注会社Aに人材を派遣

最終的に人材に空きがある、下請会社Eの人材を派遣することになりました。
元請会社Bの社員として発注会社Aのオフィスで職務に従事します。

多重派遣のコスト

上記のように仲介会社がはさまるごとに仲介料(マージン)が発生します。
仲介だけしている会社の仲介マージンは5万円が相場です。

つまり、一度紹介してしまえば契約終了するまで、寝てても毎月5万円が仲介会社に入ってくるのです。

上図で言うと仲介会社が2つ間に入っていますので、仲介マージンだけで10万円。
エンジニアの月単価に10万円もプラスされてしまいます。

この10万円を負担するのは、「発注会社」か「元請会社」か「下請会社」のいずれかです。
ただし、「発注会社」か「元請会社」は無駄な費用を払う場合はほとんどありません。

なぜなら、「発注会社」も「元請会社」も人材を確保する際の相場をよく知っているためです。
無駄なコストはかけたくないので、単価設定に対し適切なスキルのエンジニアを採用します。

従って、10万円のコストを被るのは「下請会社」である場合が多いのが現状です。
下請会社がこの仲介コストを請け負った場合、社員の給料に直結します。

つまり、下請会社の社員は安い給料で労働することになります。
こういう下請会社で裁量労働制を採用している会社だと、「裁量権が少しもないのに上に残業代も出ない」なんてことはザラです(私が以前いた会社ですが…)。

更に、労働環境は発注会社に左右されますので、長時間労働なんかもでてきます。
そもそも人手が足りないから依頼しているので…。

また、派遣契約なので切り捨てるのも簡単です。
基本的には3ヶ月単位での契約になり普通に働いていれば更新されていきますので、2年・3年とその職場で働けます。
一方で、使えない要員だとみなされた場合はさよならです。

安い給料で長時間労働、切り捨てるのも簡単…。
多重派遣の現状がIT土方を生み出しているのです。

IT土方から脱出する方法

IT土方から脱出したいと思っているなら、会社を辞めて転職するしかありません。
IT土方を抜け出したいと思っているにも関わらず抜け出せないのは、できない理由を探しているパターンの人が非常に多いです。

できる理由を探したほうが圧倒的に有意義ですよ。
当然、もろもろ事情があると思いますのですぐに転職する必要がなければ、ゆっくり転職活動だけでもすれば知見が広がります。

まずは、自分の可能性を見つけるためにも転職エージェントなどのプロに相談するのが手っ取り早い方法です。

しかし、会社を辞める・転職することは大変な労力がいりますよね。
ですので、「会社の辞め方」と「効率よく転職する方法」を記載します。

IT土方脱出!会社の辞め方

会社をうまく辞めるためには、事前に会社に辞める意思を伝えた上で円満退職する方法が一番いいです。
退職の1ヶ月以上前に会社に退職の意向を伝えましょう。

退職の意思を伝えたあとは、総務などの事務方、もしくは、上長から退職の流れを支持されますので、それに従って退職手続きを進めればOKです。

退職届は必要になりますので用意しましょう。
マイナビのサイトでテンプレートや書き方などが詳しく書かれていますので参考にしてください。

ブラック企業などやむを得ない理由があって円満退職が難しいと見込まれる場合は、退職代行サービスを利用するのも手です。
退職代行Jobsは業界最安値で退職失敗事例もないので安心して利用できます。

効率よく転職し、IT土方に戻らないための方法

効率よく転職する方法

働きながらの転職活動は少ない時間で効率よく転職したいですよね。
そんなあなたのために効率よく転職する方法をまとめています。

働きながらの転職活動って時間取れる?実際にやった効率的な転職活動のコツ働きながらの転職活動、時間を取れるのか不安になりますよね。転職活動が初めてなら、なおさらそう思うでしょう。転職活動は意外とやることが多くあります。履歴書を始めとする資料の作成、求人情報のチェック、面接対策、応募求人の管理、面接スケジュール管理、メールの確認と返信、実際の面接…。...

IT土方に戻らないための起業選び

IT土方に戻らないためには、SESをメインサービスとしている会社を避けるのが懸命です。
上図の発注会社か元請会社へ入社するのが一番手っ取り早い方法ですが、基本的には大企業となりますので高い学歴や高いスキルが求められます。

大企業となると当然ですが入社難易度が圧倒的に上がります。
なので、上図でいうところの元請け会社を狙うと比較的入りやすいでしょう。

元請会社は業務委託をメインとしている会社になります。
大企業と業務委託契約を結び、自社の社員(もしくはパートナー企業の社員)で構成されたチームで出向します。

エンドユーザーと近い位置にいるため、マージンなどで無駄な費用を取られることもありません。
業務時間やタスクなど、諸々のメンバー管理は自社(元請会社)のリーダーであり、発注元から元請会社へのメンバーへ直接支持を出すと法律違反になりますのでできません。

チームでの出向ななどで社員の教育も自社でできます。
様々な会社と業務委託契約を結んでいるため、自分がやりたいこと・経験したいことのできる会社への出向希望を出すこともできます。

ただし、元請会社も限られていますので転職が難しい場合もあるかと思います。
そういう場合は、スキルの積み上げ期間だと考えましょう。

SESの会社でも優良企業はたくさんあります。
しっかり事前の調査をして転職先を吟味しましょう。

口コミや評判などは転職会議カイシャの評判などで見ることができます。

IT土方からの脱出まとめ

IT土方というと悪い印象が大きいかもしれませんが、SESなどの派遣で働くことはメリットもあります。

  • 様々な企業で働くことができ経験値を積める
  • 様々な仕事を経験でき、スキルを積める
  • 多くの人と出会うことができるため知見が広がる

私はこのメリットを最大限活かしてきたので、今ではITエンジニアとして多くの収入を得ることができています。

IT業界は転職しやすい業界です。
スキルを積めばそれだけ有利な条件で転職できます。

まずは技術力を上げ、好条件の会社に積極的に転職するのも手ですよ。

ABOUT ME
tak
エンジニアの傍らメディア運営やっています。 高校をやめ音楽をやっていましたが、紆余曲折を経てITエンジニアに。複数回の転職を経て収入UPに成功。管理職や人事も経験。フリーター・第二新卒を始め、未経験でのエンジニア転職をサポートしています。